書評 『三色ボールペン情報活用術』
![]() | 三色ボールペン情報活用術 斎藤 孝 (2003/06) 角川書店 この商品の詳細を見る |
選書No.33
齋藤孝, 2003, 『三色ボールペン情報活用術』, 角川書店.
大学1年の9月頃、この本を読んだ。
そのときからなんとなく三色ボールペンを使い始めた。
使い続けて3年6ヶ月。
今になって本書を読み返してみると、その視点の鋭さに驚愕。
齋藤孝氏は只者ではない…。
三色ボールペンを使うときのルールは簡単。
赤―客観的に見て、最も重要な箇所
青―客観的に見て、まあ重要な箇所
緑―主観的に見て、自分が面白いと感じたり、興味を抱いたりした箇所
と、本書に書いてある。
三色ボールペンを使う場面は多岐に渡る。
本を読む、メモを取る、手帳に予定を書くなど。
三色ボールペンを使うことのメリットを以下に挙げる。
効能1
情報を立体化することができる。
立体化とは、文章に沈み込んでいるものを浮き上がらせ、
目立たせて、自分の目に飛び込みやすくさせること
こうして立体化した本は、いつでも引き出せる貴重な資産となる。
効能2
能動的に情報にアプローチすることができる。
攻めの姿勢で情報に関わることができる。
効能3
優先順位をつける判断力を鍛えることができる。
三色チェックの繰り返しにより、ある資料を見たときに、
それが自分にとってどういう意味を持つものなのかが、
自然にかつ迅速に判断できるようになる。
効能2に関連することとして、
宮沢和史氏は『言の葉摘み』の中で、こう述べている。
読書はあくまでもこちら側に主導権があるわけだから、
ちょっと上から見下ろすぐらいの気持でいい、
そんなに本を丁寧に扱わなくてもいい。
なお、こうしてすぐに引用を思いつくのは、宮沢氏の著書の
この部分に、私が緑の線を引いていたからである(効能1)。
まぁ、このように書いてもよくわからないかもしれない。
私も最初はよくわからなかった。
本書を軽く読み、三色ボールペンを
使い始めてみることを強くお薦めする。
最後に、三色ボールペンを使うデメリットは、
とにかく本は線を引きながら読みたくなるため、
本を借りて読むことができず、費用がかさむことである。
本を自分自身にとって固有のものにするのが読書の主目的だ。
だから私は、「借りた本には線は引けない」
「本は身銭を切って自分で買うものだ」と説いた。
と、本書には書いてある。私もこれに賛成である。

